2011年5月30日月曜日

Sandy Bridge世代では超低電圧版Celeronは売れない

注意 アホが電波撒き散らしていると思ってもらえれば

 HPの4230sを見ていて思ったことであるが、Sandy Bridgeノートにおける失敗それはCeleron B810の発売ではないだろうか。

Celeron B810のスペックは以下(主な特徴は2コア2スレ1.6GHz AVX+QSV非対応ぐらい?)
http://ark.intel.com/Product.aspx?id=55657&processor=B810&spec-codes=SR088

 主に日本でCeleronで、諸外国では廉価版はPentiumがよく使われるようですね。多分Pentium B940(2.0GHz)が使われるので初めから私の言っていることが破綻していると思います。


 インテルの製品の場合特にCorei世代から特に下位モデルの性能向上を意図的に抑えるように感じられるようになった。(Corei系になったことにより2コアでi7 i5 i3 Pen Celと増やし過ぎの影響で上が詰まっているだけかもしれない)

 消費電力面で言えばCPU45nm+GPU65nm→CPU32nm+GPU45nm→CPU+GPU32nmでアイドル面でもロード面でも着実に下がってきている。そして様々な省電力技術を投入しリーク電流なども下げている。

 ここで問題になってくるのは半導体の消費電力は一次関数的な物ではないということで、ある程度の低クロック低電圧時では殆ど消費電力が変わらないということである。それが低電圧版として売られていた物であるが、最近ではリーク電流もHigh-kメタルゲートやパワーゲーティングなど様々な技術で抑えられているので通常電圧版とアイドル時では差が分かるレベルでは無くなってしまった。

 加えてコア性能の向上とともに性能を上げすぎないためのダウンクロックが行われたCeleron B810の場合ついにクロックが1.6GHzまで下げられてしまったのである。これは45nmのCore2 SU9600(TDP 10W)と同じクロックでありB810では32nmになっているので安々と超低電圧版レベルの省電力をクリア出来る水準になってしまったのである。

 つまり優れた省電力回路を持つSandy Bridge世代のCPUは無理にでも電圧を盛らない限り1.6GHzぐらいでは消費電力が低くなりすぎてしまうのである。(通常電圧版としては)

 しかし、位置づけは通常電圧版の廉価版なので価格は86ドルなのである。ここで現在のULV版のCeleronは134ドルで低価格帯のノートパソコンにとっては大きな差になってしまう。それでいて実質の消費電力はTDP 18Wクラスと同じレベルなので?同じ筐体に詰め込むことが可能になり、わざわざメーカー側としては超低電圧版Celeronを採用するメリットが無いはずなのである。(←ここら辺が苦しい個人の思い込み)

 実際にはPGA(ピンソケット)とBGA(基板直付)での基板配置などや厚みの問題もあると思われるので微妙かもしれないが、Coreiシリースからは、GPUの基板実装が必要なくなったのでそこら辺はなんとかなるだろうと・・・

 Sandy Bridgeの超低電圧版は現在の情報では1.1GHzで登場するようである。性能的に言えば現在の売られているCLUVノートから特に優れているとは言えないレベルであるが、実質の消費電力は低そうである。しかし、アイドル時では超低電圧版でも優れている訳でも無くなってしまい、それでいて負荷時の消費電力が多少低くとも無理やりリミッターを付けられたような性能で価格が高い、これでは売れないと思うわけである。

 モバイル系パソコンの場合殆どが負荷の掛からない使用だと思われるので、通常電圧版でもバッテリーの持ちは変わらないと予想され、もし連続した負荷が与えられるとした場合でも処理速度の向上分で1.6/1.1で約45%の処理が高速化されるので、同じ作業の場合バッテリーの減りは早いとは一概には言えそうもない。仮に45%高速化したところで1.6GHzぐらいでは1.1GHzに比べ消費電力は45%も増えるはずが無いと思われる。(加えて液晶やHDDなど他の消費電力も含まれるので差はもっと縮まる)


 その他クロック1.6GHzが低すぎるというのは、UL20FTのCorei3モデル1.2GHzを考えれば分かりやすいと思います、既にTurbo33でOCすると1.6GHzなる物がで売られていて、今月登場するi3の1.33GHzモデルではTurbo33で1.77GHzまでOCされるので、この程度のクロックでは消費電力や発熱など特に問題ないことが充分に予想できると思います。(Sandy bridgeで現Arrandaleに比べアイドル時の消費電力の低下に加えて負荷時も低下しているので)

  しかし、なんだかんだでCeleron B810の為にPCを設計するような会社が現れるとは思えないので(上位モデルのi5やi3のモデルを用意する為に)熱設計的に上に合わせた作りになると、Celeron B810専用のCULVの登場はやっぱり無理だなあと思うのでした。

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