2011年5月4日水曜日

太陽誘電製16倍速DVD-Rがあまりオススメではない理由

 太陽誘電製のDVD-Rは今では国産の唯一の選択肢となってしまいました。それに加え各社にOEMしているのでよく見かけると思います。が、16倍速のDVD-Rに関しては太陽誘電製のDVD-Rはちょっと不安要素があります。

 まず、DVD-Rの色素にはシアニン色素とAZO色素があります。(オキソライフ色素は今回は省きます)
シアニン系色素に言われることは綺麗に焼けるがその分保存性や耐光性に劣るといった内容のことが言われます。もちろんそれを改善するために混ぜ物をしたりしているのでしょうが、基本AZO色素に劣るようです。また高速記録などにおいてもシアニン色素を混ぜることで高速で綺麗に焼けるようになるようです。ですので、高速記録向けのDVD-Rは保存性に劣るのです。(もちろんシアニン系でも品質の劣る物もありますしAZO系でも保存性に劣るものもあります)

 色素は大体色で判別出来ます。(目視だと分かりづらいものもあります)ですのでスキャナーで取り込んでみたところ結構分かりやすくなりました。


シアニン系

princo 4倍速(SuperXなどの激安低品質品)

Gigastorage 8倍速(高品質メディアとして持てはやされたが色素がどんどんシアニン系になり衰退)


AZO系

Gigastorage 8倍速

OPTODISC 4倍速(激安低品質 HIDSCなど)

三菱化学 8倍速

マクセル製 16倍速

Prodisc 16倍速(8倍速として売られることもあるID=Prodisc S05のものSmartBuyなど)

太陽誘電 8倍速(2008年ぐらい?のもの)

太陽誘電 16倍速(2007年ぐらい?のもの)


 先に示したように同じディスクIDでもGigastorageのように大幅に変わってしまうことがあります。(各社コスト削減や品質改善や改悪で徐々に変わっている可能性も否定できません)色素が変わった場合IDを見て焼き方を決めているドライブ側がついていけないので、焼きミスや焼き品質の低下を起こす可能性があります。(逆も若干可能性としてはある)

 さて随分前のディスクですので今でも同じようになっているとも限りませんが、太陽誘電の16倍速DVD-Rが他の国内企業のディスクよりもシアニンが多く混じっている可能性があることが伺えます。このことにより保存性に不安があるかもしれません。ですので、太陽誘電の場合8倍速の方がオススメで16倍速ではマクセルの方が良いかもしれません。(マクセルの日本製16倍速は太陽誘電製なので注意)

 しかし最近の太陽誘電製8倍速DVD-Rも昔に比べ高速で綺麗に焼けるようになりました。逆に言えば昔よりもシアニンが混じっている可能性が高まっているとも言えなくもありません。

0 件のコメント:

コメントを投稿