2011年8月11日木曜日

Llanoノート国内2機種目の登場(K53TA)

 impressを見ていた所ASUSから15.6インチのLlanoノートが13日に49800円で登場するようです。13日の発売か~と思っていましたが、ブログにコメントをコメントを頂きましてビックカメラでは49800円の4980Pで販売中のようです。

 もちろんビックカメラグループのソフマップでも販売中でしたが、そこで他のK53シリーズと比較すると結構お買い得のように感じました。

 スペックは4コアのA6-3400M(TDP35W)で1.4GHz-2.3GHzに4GBメモリ(空きスロットx1)HDDは500GB、加えてRadeon HD 6650M(DDR3 1GB)がついてデュアルグラフィックスでHD 6720G2となるようです。

 お買い得のように感じたのは、標準で4GBのメモリに加えてミドルのGPUが付いているところです。デュアルグラフィックスで省電力とグラフィック性能パワーアップでこの値段ではかつて無いレベルのグラフィック性能と言えそうなところです。(別に超高性能という訳では無いですが)

 出だしで49800円の4980Pだと、ポイントが付かない現金値引きの店では45000円程度でしょうし、2~3ヶ月で3万円台が見えるレベルになるかもしれません。そうするとノートPCとしてはグラフィック性能で見た場合圧倒的なコストパフォーマンスになると思います。

 K53のE-350のモデルが3万円台で出ていますが(ジャパネットなどや家電量販店など)、15.6インチクラスでは明らかにスペックが・・・という風に感じます。プラス5000~1万程度でここまでパフォーマンスが上がればE-350モデルより確実に良いと思います。(32nm化による省電力、コア数2倍に加えクロックあたりの性能でも1.5倍近いと思われるので)

 同じK53でもsandy bridgeモデルは、ソフマップだとi5 2410Mで64800円9720Pなので棲み分けが出来ているように感じますが、Acerあたりだと4万中盤まで来ているのでCPUを取るかGPUを取るかになってしまい大半の人はCPUを取りそうな・・・。

 時間が経って3万後半から4万前半ぐらいになればi5 2410Mとも棲み分けが出来そうではあります。Core i3 2310M採用の機種(3万後半~4万前半)との比較になればお買い得感が一気に高まります・・・と言いたい所ですが、A6-3400Mには不安要素があります。

 やはりターボコアで2.3GHzに行くとはいえ、1.4GHzというのはクロックが低すぎるような気がします。4コアで粘り強いとは思いますが、やはり2GHz程度ないと体感で出てきてしまうような・・・

 コレばっかりはAMDの戦略なんでしょうが、いくら何でもCPUを軽視しすぎているような気がします。海外のA6-3400M搭載のHPのPCのCPU-Zを見ると1.4GHzで1.075V、2.3GHzで1.337Vとなっています。機種によって電圧が違うこともあると思いますが、そこまで違うことはあり得ないと思います。

 もちろん、32nm化とともに電圧を高めのトランジスタに変更してリーク電流を減らすといったことをしているかもしれませんが、A8-3850では2.9GHzで1.1V程度可能とういう報告がある中ではやっぱりマージンを持たせすぎだと思われます。

 個人的な物で45nmなので参考にならないかもしれませんが、PhenomⅡx6 1065Tでは2.4GHzは大体1.0Vで行けますし、1.6GHz程度ならば0.85V程度で運用出来ています。ここである程度AMDは選別をして、マージンを減らしてでももう少し低電圧高クロックモデルにするべきだったのでは無いかと思っています。(選別落ちてもデスクトップに廻せば良いわけで)

 理想としては、やはりCorei3との対抗のA6の4コアで2.0GHz以上、ターボコアで3GHz付近ぐらいにして欲しかった思いがあります。2GHzでも色々無視した単純な計算では仮に0.95V(現実的だと思われる)で動いたとした場合(0.95/1.075)^2/1.4≒1.12で12%程度の消費電力の増加(負荷時)で済むはずなんですけどね。

 あとは、ターボコアの働き方次第だと思いますが頻繁に2.3GHzに行ってくれれば普通にCorei3モデルより良いかもとは思うんですけどね。ここら辺はインテルのターボブーストは結構優秀みたいですが、PhenomⅡx6のターボコアはお世辞にも良いものとは個人的に思えなかったのでLlanoのはどこまで改善したのでしょう?実際に使ってみないことには何とも言えませんが・・・

 最後にオンラインゲーム用の入門機(ノート)としてはヒット作になりそうな気もしますが、CPUが足を引っ張りそうな気もしてソフトによっては・・・という不安要素もあります。ただ、子供(中高年など)がオンラインゲームをしたい(教育上?)場合など低価格帯ノートで気軽に、比較的飛び抜けたグラフィック性能というのはアピールポイントとしては充分ありのようにも思います。

 地味に我が家で一番の高性能のデスクトップ向けのRadeon HD4670よりRadeon HD 6650M単体の時点でHD4670が性能が負けてるみたいで泣けました。

4 件のコメント:

  1. 日本でもLlanoノート増えそうですよね、国内メーカーから出ることはないでしょうけど
    A8-3850にしてもそうですが電圧盛り過ぎなのはそうですね
    折角32nmSOIに移れたのに……勿体無い


    自分のビデオカードはRADEON HD6870OCなので当分ノートに負けることはなさそうです(笑)

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  2. コメントありがとうございます。

    Llanoノートは海外の市場に対してはメリットが大きいと思いますので、今後も機種数の面では期待できる気がします。(日本でも採用が増えて安く出回ってくれることを願います)

    GPUも早いところ28nm化してもらいたいですね。(私はHD7670あたりを狙ってます)

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  3. デザインも癖があるし日本市場でこういうのうれるのでしょうかね?
    「2~3ヶ月で3万円台が見えるレベルになるかもしれません」というのも気になります

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  4. デザインについてはコメントしづらいですが、筐体が同じインテルモデルのK53Eなどは売れている部類に入るようなので、問題は色ぐらいじゃないですね?

    2~3ヶ月で3万円台が見えるというのは、この機種に限ったことではなく一般論的なもので、日本のデジタル家電に当てはまることです。(たぶん)

    ほとんどの場合、発売日から1ヶ月ぐらいは定価レベルで販売し、そこから徐々に下がり出して2~3ヶ月である程度の底値になり安定し、4~6ヶ月で新製品が登場して在庫処分特価を除けばフェードアウトしていくような流れがよく見られるということです。

    この時の底値がアメリカなどでの発売時の価格といった風に感じられます。(あくまで経験論的なものですが)

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