2011年6月13日月曜日

AMD公式 Llanoノートの動画(バッテリーの持ち)


 この動画でまず私が感じたことはAMD E-350が死んだと思われることです。32n化の恩恵もあってかsandy bridgeよりもアイドル時でバッテリーが持ちます。つまり、アイドル時だけで言えばAMD E-350 (Brazosプラットフォーム)よりもLlano(Sabineプラットフォーム)の方が省電力性能で優れている可能性が多分にあるということです。(E-350とsandy bridgeではアイドル時の消費電力が同じぐらいと言われている?ので)

 それでいてCPUは45nのK10.5をベースにしているので1.2~1.4GHzぐらいで充分E-350の1.6GHzを上回ると予想され殆どアイドル時のままでE-350並の性能となってしまいそうです。

 次に、3Dパフォーマンスを使う負荷時でもsandy bridgeより省電力であるというのは微妙な情報だと思われます。これはLlanoはSP数(シェーダープロセッサ数)が多く低クロックで十分な性能を発揮でき、高クロックで回すsandy bridgeよりも省電力であるのは前々から予測されていたことなのでCPU側にも同時に負荷を掛けるベンチマークなどをやってもらわないと本当の負荷時の消費電力が分かりません。

 
 他に、これらからデスクトップ版のLlanoもアイドル時の相当な省電力性能を期待は出来ると思います。Mini-ITXではsandy bridgeよりも人気が出る可能性がありそうです。(ゲームや動画ではsandy bridgeよりも高性能で省電力であるため)

 ここでもmini-ITXのマザーボードの価格次第だと思われますがE-350を殺す可能性が高くなります。特にsandy bridgeでも分かるようにGPUがCPUに内蔵されたことによってマザーボードのチップが一つ減り(ノースブリッジ)マザーボードの低価格化が進みやすくなっているのです。

 インテルの場合はチップが減っていますが、サウスブリッジの価格を従来のノース+サウスの価格で卸しているようです。しかしマザーボードの価格は下がっているようです。これは、チップの実装が一つ減ったことによってマザーボードの設計及び製造コストが下がっているものと思われます。(特にmini-ITXの場合狭いスペースに2チップと1チップでは全然違いそうです)

 この時AMDがチップセット(A75)を今までのサウス+ノースと同価格で卸せるかどうかで価格が変わってくると思います。価格帯でも昔の例ですが790GX・780G・760Gのどれの価格帯で売るかということが問題になると思われ、戦略的に安く売ればインテルよりも相当マザーボードの価格が安く売られる可能性もあるのでは無いかと勝手に思っています。

 その他、LlanoのCPUのクロックの低さは個人的に謎です。アイドル時でsandy bridgeよりも消費電力が低いことは、確実になった訳ですが、これは32n化により現在の45nの物よりも格段に下がっていることを意味すると思います。するとリーク電流などが45nよりも少なく、加えてプロセスシュリンクによる消費電力の低下が通常のプロセスシュリンクと同様に問題なく起きていることが想像に難しくないのです。
 
 ここで、プロセスシュリンクによるクロックの上昇が無いことが逆に不自然だと思います。この時ポジティブに考えた場合、来年のインテルの22nまで見据えてスタートを低くスタートさせる。若しくはゲームなどの性能で充分上回っているのでこの性能でイケルと踏んだのか、インテルよりも優れた省電力性をアピールするためにワザとこのぐらいのクロックで抑えたのかと考えます。

 逆にネガティブに考えるとある程度のクロックまで高めるとリーク電流が多くなり、45nよりも劣るレベルぐらいとなってしまうのでは?と思ってしまいます。

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