2011年6月14日火曜日

AMD Aシリーズ(Llano)登場

 なんか謎なCPUになっている気がします。impressの多和田新也のニューアイテム診断室を見てみるとAMD A8-3500MとCore i5-2410Mと共にTDP 35Wのノートを比較しています。(ただ、どちらとも別にGPUを搭載しているので一般的な日本で売られるノートPCより消費電力は共にもう少し低くなると思います)

 4コアのAMD A8と2コア4スレのCorei5ですが、CPUでは殆どCorei5には勝てないようです。GPUではAMDの完勝といったところです。この時CPUの性能がちょっと残念な結果になっていると思います。(今売られているAthlonⅡのノートPCと同じぐらいとしてみれば十分な性能と言えなくも無い?)

 消費電力について注目すべきなのは、グラフ15とグラフ25です。グラフ15はCPUの負荷、グラフ25はGPUの負荷ですが、アイドル時は1W程度Corei5より低くなっているのですがここら辺は機種ごとに差が出たり出なかったりしそうなので無視して負荷時のCPUとGPUに注目します。

 CPUは負荷時Corei5よりも11W~12W低い値になっています。GPUの負荷時では22W低い値になっています。共にTDP 35WのCPUではありますがAMD A8はTDP 20~25Wとして売ったほうが良いのではないかと思えるほど低い値です。(逆にCorei5が消費電力の割にTDPが低いのかは謎ですが)

 昔LlanoはTDP 20Wが出るなどと言われていましたが、E-350との差別化のためにワザと上のレンジにしたのではないかと思えるほどです。sandy bridgeとのCPUの性能差を考えた場合、あと10W分の消費電力の上昇をさせてでもクロック上昇させるべきだとは思いますが、AMDではきっとGPUの性能を考えてこれで充分と判断したと考えられます。

 若しくは22nが見えているインテルとは違い32nで戦っていく必要があるので低めからスタートさせたのかです。通常のペースで行く場合1年(Q1~Q4)でラインナップをある程度アップさせていくので1年で最低0.2GHz~0.4GHzは同じTDP枠でさせなければなりません。ただ来年にBulldozerベースのTrinityを出す訳でそうすると個人的には謎ではあります。

 消費電力の低さが分ったことで、低価格帯と思われる2コアのA4-3300MなどCleron B810のいいライバルになりそうだと思います。特にCeleron B810と比較すればCPUの性能の高さや消費電力の低さなど同等以上などが期待でき、GPUでは頭一つ抜け出すことが想像に難くないので。HPにはHP 4230s/CTのAMD版をぜひ作ってもらいたいものです。

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