2012年1月13日金曜日

TrinityのデモとチップがCESで公開

Impressなどを見ると既にノート用やデスクトップのTrinityのチップは出来ているようですね。ノートPC筐体に収まってデモも行われているようですし、実に順調そうです?(量産段階での歩留まりは不明ですし、いつものように遅れや品不足なんてこともありそうな・・・)

 youtube動画では、ゲームに動画再生や動画変換と3画面で同時に行なっているあたり凄そうに感じます。が、動画変換でGPUを使わずCPUを使っているようです、これだとCPUとGPUとUVDのユニットで分けられているので、それほど負荷に強いという参考にはならない気もしますが、メモリ周りでの帯域の確保はうまくいっている印象を受け良さそうな気もします。


 Trinityでは前からあった情報通りにTDP17W枠のBGAの商品があるようです。ということは、Brazos(AMD EやCシリーズ)はどういう感じになるのでしょう?普通に消えるということは無さそうですが、Trinity自体が高価という訳では無さそうですので、値段はそんなに離れていないのに性能は・・・という惨状になりそうな・・・

 ここでは、ノートPC向けでCPUが25%、GPUが50%あがると言われているようです。ここで、私の見解ではありますが、取り敢えずGPUは中々という印象を受けます。しかしながら、冷静に考えるとちょっと微妙な感じもあったりする訳です。

 まず、TDP35W枠でいうとA8-3500Mが1.5-2.4GHzですがフルロードで考えた場合1.5GHzの4コアだとします。すると1.5x1.25=1.88GHz相当と言え無くもないかと。すると2GHz未満のK10系の4コアだとノートPCとはいえ高性能とは既に言える時代ではありません。加えて現行のLlanoノートはK10statでのOCが結構使われている気がします。(2GHz程度ならばプチOCの範囲に入るレベルのように思いますし)

 次にGPUですが、50%というと大きな印象を受けますし実際に大きい訳ですが、伸びしろとしていえば先程のA8-3500Mでいえば1.5GHzというクロックがあったりする訳です。ここで、現世代では遅いと言われるK10系のメモコンが改良されているとはいえCPUの低クロックと重なり普通に遅くなっていると思われます。

 すると、GPUの50%という性能向上がGPUコア周りの性能向上よりも、Piledriverメモコン周り&CPUの高クロック化で大きな割合を占めているかもしれないという。別に性能さえ向上すれば要因はなんでも良いのでしょうけど、先程のK10statに繋がりますが現在ノートでOCをやっている人はメモリアクセスも速くなっているので・・・となるかと思います。

 では、何が言いたいかといえば、Llanoノートを持っている人や知っている人からするとTrinityが出てもそんなに・・・となってしまうのではないかという・・・(同じ32nmな訳ですしそこまで大きな変化も?)

 デスクトップ向けではCPUの15%にGPUの30%ということでうーん?どちらにしても順当な進化と言えそうな感じで登場しそうではありますが、期待値を大きく持つとそれなりに肩透かしを食らいそうな気もするなと思った次第です。

2 件のコメント:

  1. TrinityのUltraThinが気になりますね

    返信削除
  2. コメントありがとうございます。
    TDP17W枠でどれだけのマシンが出来るか楽しみですね。
    ただ、個人的には薄さよりも大きさと重さの方に重きを置いて欲しいです。

    返信削除