2012年6月24日日曜日

近年稀に見るクソ記事?(産経・マツダ編)

 IEの標準ホームページであるMSNのニュース(新聞記事)の見出しを見ていると、「円高に翻弄されるマツダ、生き残りに虎の子の技術切り売り」というのが目を引きました。

 ここの所のマツダの業績や株価を見ていると今後の先行きは普通に考えれば、まあ、明るくはありません。そこに虎の子の技術(スカイアクティブ?)を切り売り(特許関連?中国企業?)なんて記事を見れば、スカスカの企業→倒産が迫っているなんて思い記事に目を通してみると・・・

 これは酷い・・・としか思えません。まあ、私の感覚が狂っているのかもしれませんが、業績が思わしくない企業を適当に貶しておけば丸く収まるというような雰囲気しか感じ取れませんでした。

 どこらへんが酷いかと言えば、・代名詞を他社に供給(ロードスターをアルファロメオにOEM供給)といった内容の所や・間違った「選択と集中」(プレマシーを引き合いに出して主力車種、基幹技術をライバルに供給することに抵抗を感じないところが少なからずある)といった所です。

 もう少し内容に突っ込む前にまず、記者がOEM供給の概念に対して理解をしているのか疑問です。OEMで供給する場合でのライバルへの提供という一面も確かにあるかと思いますが、普通は供給を受ける側のプライドや体面やブランド力の低下(作るのを諦めた)などの方が大きな問題です。

 一般的には、作るだけ無駄な部分を補いつつディーラーへの配慮といった点が大きいかと思います。先程のプレマシーの例でいえば、日産なんてミニバンNo1のセレナをスズキに供給したり、スバルはレガシィをいすゞ(ホンダのアコードもいすゞへ)に供給したりしていました。(軽自動車など他にも色々ありますが)

 私の感覚からしたら、ロードスターの件でも、ロードスターは事実上のライトウエイトスポーツNo1なので、アルファロメオは自ら作るのでは無くロードスターをベース(若しくはメーカーバッチのみ)にさせて下さい→マツダからしたら有名なライバル企業に認められたとしてブランド力の上昇などが見込めるなどのメリットの方が大きいはずです。

 仮に、OEM供給がスカイアクティブ周りだけだとしても、クリーンディーゼルなどで他社がマツダの開発を追いかけるのを辞めたということで、大げさに言えばディファクトスタンダードも狙えるような立ち位置であるとプラスに考えることが出来るかと。

 最後のあたりのこの厳しい中で来年からルマンにエンジンを供給して参戦なんて!という内容がありましたが、これが一番悪質な気がしました。ルマンといえばディーゼル化(最近ではアウディのディーゼルハイブリッドが優勝など)がありました。(耐久レースなので燃費の良いディーゼルが有利になって久しい)

 来年ルマンに出すエンジンはCX-5のSKY-Dベースと言われています。つまり、SKY-Dの特性である比較的高回転(高出力)&低燃費&軽量という条件でいけば、他のディーゼルやガソリンエンジンに比べ有利で車のランクとしては下のクラスで目立たないかもしれませんが優勝も狙えそうな気もします(皮算用)。

 すると耐久性(軽量)&低燃費&世界No1のエンジン(クリーンディーゼル)として世界に一気に売り込める良いチャンスになるはずと、普通ならば無駄な投資だとは思わないはずです。

 ロータリー&ハイブリッドに関しても、数年前既に他企業がロータリーを発電機としたハイブリッドカーのコンセプトカーをモーターショーで公開していたので実用化は分かりませんが、可能性は低くないはずです。

 ロータリーエンジンを発電機としてみた場合、回転数を決め打ち気味に出来るので低回転域での燃費の悪化が無くなり、軽量・低振動・高出力・燃費まあまあ?など将来性は無くもないという内容を見たことがあります。

 そんな訳で、マツダが危機的状況?で先行きも?な状況でありつつも、会社としては特にマズイとおもわれる行動はとっていないように思います。だからといって助かるとは限りませんが、今回の記事で言えば業績が悪い企業のやることを非難しておけば正解というような安易な記事といった印象を受けた次第です。

 追記 個人の嗜好が大きく入った偏った内容の可能性があります。

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