2011年5月19日木曜日

LED照明普及における欠点

 LED照明の普及の妨げになっている最大の要因はLEDが長寿命であることだと私は思う。冗談はさておき、最大の要因はコストであることは明白であるとは思う。ここでLEDの高輝度タイプの物は一昔前では非常に高価でLED電球の8割以上がLEDのコストでは?というぐらい高価であった。
 
 しかし、最近はLED電球は比較的安くなった。加えて蛍光灯の代わりのLED照明も登場し始めている。ここで電球型蛍光灯にも言えることであるが、LED電球にしろLED蛍光灯にしろ内部に回路が入っていることが問題となってくる。電球の場合フィラメントを光らせるのに直流電流に変換する必要もないし高周波を作る必要もない。結果的にシンプルになり安くなる。
 
 LED照明はどうかというと、LED電球の内部に交流から直流を作る回路を入れなければならない(他にもあるが)このコストと共にこれの熱が問題となり、LEDの熱の弱さのために放熱フィンなどを作り重くなったりコストが増加したりと、デメリットが結構出てくる。この時粗悪な回路でフリッカーの問題が発生したり、電磁波が出てラジオにノイズが乗ったりといったこともあれば、回路が先に死に点かなくなってしまうこともあり、昨今の寿命を全うできない電球が出来てしまったりする。(もちろん企業も6万時間だかの長寿命を謳っているがあくまでもLED自体の寿命で回路の寿命では無いのであろう、でなければ製品保証が1年とかはナメているとしか言えない)

 ここで解決法としては、LED電球はソケット側にしっかりとした回路を入れる。LED蛍光灯も今の安定器のように発光部と回路で分けることが素人考えで予想できる。そうすると、問題になるのはLEDの寿命である。LEDの寿命が長すぎるために交換需要が生まれず、安定器側の設計寿命も交換するときには超えていることだろう。すると結局コストの問題が発生し一体型(現在のLED電球やLED蛍光管)になってしまうのである。

 そうすると、コスト削減を進めるうちに粗悪回路によるLEDの寿命より先に死ぬLED電球やLED蛍光管、フリッカーやノイズといった問題は当分解決できないと言えるのではないだろうか?

 最近の大手ではLEDのシーリングライトを発売しているが、これは完成形とは言えそうではある。しかし、安くなるのは当分先であろうが・・・

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