2012年3月24日土曜日

Trinity A10-5800Kのベンチマーク

 Trinity A10-5800Kのベンチマークが海外のサイトで公開されています。発売の時期も明確に決まっているような段階では無いので若干デマの可能性はありそうですが、まあ、普通に正しい感じがします。

 GPU面での性能向上は置いておくとして、CPU面での性能向上はBulldozerからは一応感じられるような?微妙なような。AMDが10~15%のIPCの向上と言っているので実際に大したことが無いとも感じますが、性能としてはそこまで悪くなくバランスが取れているとも・・・(2012年現在としては?)

 中国のサイトの結果としては

・SuperPI 1M 
 A10-5800K 23.775s 
 A8-3850 26.039s

・3DMark 06(Total/CPU/SM 2.0/HDR・SM 3.0)
 A10-5800K 9396 / 4304 / 3285 / 4067 
 A8-3850 6223 / 3814 / 2139 / 2552

 A10-5800Kのスペックは2モジュール4コアで3.8GHz-4.2GHz
 A8-3850のスペックは4コアの2.9GHz

 3DMark 06のCPUスコアは一応マルチスレッドでスコアが上がるので、全コア稼働でTCが働かないとしてA10-5800Kを3.8GHzと仮定します。すると、2.9GHzのLlanoより3.8GHzのTrinityは約1.3倍のクロックで約13%の性能向上となるかと。

 Llano換算で約3.3GHz相当と言えそうです。正直微妙・・・とも思いますが、LlanoはK10.5よりは6%程度性能が上だと言われていますのでK10.5換算ならば4コアの3.5GHz近い性能とも言えるかもしれません。(L3キャッシュ無しのAthlon系でですが)

 L3キャッシュありでも、PhenomⅡx4 955(4コア 3.2GHz)でCPUスコアは大体4400程度のようなので大体これ同程度の性能と言えそうです。(ソース価格コム)クロックあたりで言えば、PhenomⅡx4の85%程度まで来ています。(AthlonⅡx4ならば92%程度?)

 やはり微妙な気もしますが、FX-4100が3.7GHz-3.8GHzでA8-3850にそれなりの量のベンチマークで劣っていたことを考えれば中々伸びていると言えそうです。(L3キャッシュも無ければGPUが付くことでメモリ周りで少し劣ることを考えれば)

 ただ、普通に今Core2QuadやPhenomⅡx4(AthlonⅡx4)の3~3.5GHz程度のCPUパワーでアピール出来るのかといえば、ちょっと厳しそうな気もします。これで3モジュール6コアだったら結構印象が変わったようにも思いますが。とは言っても、オンボートでは強力なGPUの性能とそれなりの4コアCPUならば一般層やメーカーPCには受けるかもしれません。(個人的には、やっぱりノート向けな感じがします)

 もう少し調べてみると、Vista 64bitの3DMark 06のCPUスコア一覧の海外サイトが見つかりました。ただ、A8-3850のスコアがAthlonⅡx4 630以下なのはオカシイとも思いましたが、OSの影響もしくはCPUとGPUでメモリを共有した影響では無いかと思われます。

 そして、この3DMark 06のグラフを見るとK10.5(AthlonⅡ/PhenomⅡ)でL3の影響を受けていないように見えますので、先程の予想が全体的に狂ったような・・・

 その他、3DMark06のGPU面ではA10-5800KはRadeon HD4670(≒HD 5570)を完全に上回っているようです?ということで、DDR3のデュアルチャンネル(128bit)では、帯域をほぼ使い切る状態になったと言えるかもしれません。後は、CPU+GPU周りのプログラミングの抜本的な改革とかメモリのTSVとかに期待しないと性能がほぼ頭打ちなような・・・(3DMark 06スコア

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