2011年10月19日水曜日

32nmのAtom搭載ノートと微妙感(Atom D2700)

 AsusからランボルギーニのLamborghini VX6Sというノートが登場したようです。前作のモデル(VX6)も大して話題になりませんでしたが、これもなりそうには無いですね。

 12.1インチのノートにデスクトップ向けのAtom(TDP 10W)を搭載という感じで、GPUにRadeon HD 6470も搭載しているので性能もそこまで悪くはないとは思います。

 本題としてはAtom D2700(2.13GHz)の微妙感とでも言いましょうか、32nm化された割にやっぱりインオーダーであるためでしょうか、クロックの割に・・・という感じになっているかと。(インオーダーではクロックを上げても性能が伸びにくいらしいです。)

 ベンチマークマーク結果(12)を見てみるとAMD E-350より10%程度CPUの性能が高そうです。(PCMarkや3DMarkなど)ただ、このベンチマークで考えないといけない点はAtom D2700は単体GPUを搭載しているのでCPU面でもメモリ周りに余裕が出来てスコアが伸びている可能性が高いです。

 次に、AtomはHTが付いているので2コア4スレの結果であるということです。しかもAtomのHTは中々優秀のようでマルチスレッドでは50%近く効果を発揮できたりすることもあるようで、そうするとシングルスレッドになると最低1/3~1/4近くになってしまうと思われます。そうするとE-350と比較してもシングルスレッドでは最悪1/2近い性能となってしまい体感ではAMD C-50やC-60レベルかもしれません。

 加えてGPUは大して強化されていないのでAtom単体ではWindows7などは厳しそうであります。それで値段が52ドルとか、Celeron B800とかの方がってなりそうな気もします。(Celeronなどをメーカーで電圧を削ったりして無理やりオンボード化なんてしたら面白いのですが)

 直接のライバルになりそうなE-350やE-450も今の時期になると、ノートでもデスクトップでも結構微妙感を出している時期にそれと競合しそうなっていう時点で微妙な・・・

 現実的には、ノート用でTDP 3.5Wモデルもあるようですし省電力用途なのでしょうけど、流石にここまでパフォーマンスを犠牲にして省電力用途というのもニッチすぎるような気もします。XP時代ならばGPUパフォーマンスが必要なかったので良かったでしょうけど・・・ってなるかと。

 その他、Windows7のインデックスではCPUは3.8のようで、E-350と同じですね。

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