「すべてのクルマが低燃費タイヤを履けば、地球はもっと良くなると思うんです」というタイヤのCMを見るたびに思うのだが、このCMのネタを考えたのは失敗ではないのだろか?
すべてのクルマがと言った時点で製造されるタイヤの全てが低燃費タイヤで無ければならなくなってしまう。それにも関わらず低燃費タイヤ以外も製造している時点で既に言葉の力を失ってしまうばかりか「環境のことも利益のための言葉の綾です」みたく露骨に表現しているように感じてしまい、むしろ自社を貶めるように思うのである。
もちろん、タイヤの性能はグリップ力や摩擦力の相反関係などによって、あちらを立てればこちらが立たずのなかで用途に応じたベストバランスを目指して設計製造されているのは理解しているつもりである。そうした中で様々な種類のタイヤを作るのは当然であるが、今回のCMはそれを否定しているようにしか聞こえなかったのである。
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